パタニティブルー

新しい家族を迎えて幸せなはずなのに、なぜか心が休まらなかったり、不安でたまらなくなったりすることはないでしょうか?
赤ちゃんを迎える時期は人生で最も幸せな時と言われますが、実際には、メンタルヘルス不調が起きやすい時期でもあるのです。
産後の変化には、「マタニティブルー」「産後うつ病」「産後不安症」などがあります。
マタニティブルー
産後3〜5日頃から始まり、通常1~2週間以内に自然に治る一時的な気分の波です。涙もろくなったり、イライラしたりします。
産後うつ病
気分の落ち込みや孤独感、自己評価の低下などが主な特徴です。
産後不安
赤ちゃんの安全や自分の育児能力に対して、常に神経が張り詰めたような強い心配を感じてしまう状態のことをいいます。子供に関する過度の心配、子供に悪いことが起こるのではないかという繰り返しのネガティブ思考やイメージなどがその特徴です。
そして、目立たないけど最近注目されているのが「パタニティブルー」です。
パタニティブルー
父親も、母親と同じように「産後うつ」や「パタニティーブルー」を経験することが多くの研究でわかっています。赤ちゃんが生まれた時に男性のテストステロン値が変化し、ホルモンバランスが変わることが研究で示唆されています。
医学的には、両者の定義は異なりますので、詳しく知りたい方はAIに聞いてみてくさだい。
なお、父親の支援については、以下サイトがたいへん参考になりますのでご紹介します。
出典:日本初・自治体向け父親支援マニュアルを公開 ~「父親の産後うつ」や孤立を防ぎ、幸せな子育て期の実現を目指して~ | 国立成育医療研究センター
個人的に調べた範囲では、とくに新米パパの場合、以下のような形で産後の変化(母親の産後に伴う男性の変化)が現れることが多いようです。
- 怒りっぽくなる
- 危険な行動をする
- ギャンブルやアルコール依存
- 仕事への異常な没頭
- パートナーや家族を避けようとする
- 頭痛や腹痛など
これらは、根性不足や子育て能力のなさから来るものではなく、父親になることへの不安(経済的なことも含む)や、脳と体が父親へと変化しようとしているのです。生物学的にも負荷の高いプロセスだと考えられているようです。
もし、夜も眠れないほど不安が募ったり、常に何かに備えていなければと気が休まらなかったりしても自分を責めないでください。不安を感じること自体は、赤ちゃんを守ろうとする本能から来る自然な感情です。
しかし、それが過度になり、パパのすべてを支配してしまったり、あるいは日常生活に支障が出るような場合には、専門的なケアが必要かもしれません。
医療機関による治療のほか、カウンセリングや周囲の温かなサポートを受けることで和らぎますので、ほとんどの方が本来の穏やかさを取り戻すことができます。
よくないのは、誰にも打ち明けず、ぜんぶ一人で抱え込むことです。
助けてほしいと感じることは、失敗を意味するのではありません。パパとして、一人の人間として、自分と赤ちゃんを大切にしようとする勇気なのです。
まずは、今のありのままの気持ちをパートナーやご家族、お友達や周囲の誰かに話すことから始めてみてください。とくに、新米パパは自分では意外と気づかないものなので、ママの方から「調子はどう?」と声をかけてあげるのも効果的です。
パパもママも、現代の育児環境は孤独になりがちです。しんどい時は、少しでも心が平穏になることを見つけてみてはいかがでしょうか。ヨガやマインドフルネス、瞑想なども効果が期待できます。
今日まで頑張ってきた自分を優しく労わってあげてくださいね。
この記事を書いた人

矢部 和也
cochi 事務局 キャリアコンサルタント。大学で心理学を学んでいる社会人学生です。夫婦の関係性について社会正義の視点で研究しています。テーマは「個人心理と社会構造から見る現代夫婦のあり方について」夫婦の幸せを“心の問題”と“社会の仕組み”の両面から捉え、新しい夫婦の形を提案しています。


