結婚生活を変えるのは難しい?

結婚生活を変えるのは難しい
結婚生活を変えるのは難しい
このセリフが飛び出すときは、たいてい結婚生活に不満があるときです。
その不満とは、モノやお金に対する不満もあるかもしれませんが、それよりも、パートナーに対する不満であることの方が多いです。
たとえば、いびきがうるさいとか、靴下を脱ぎっぱなしにする、結婚記念日を忘れている、冷蔵庫に隠しておいたスイーツを勝手に食べられた、といった小さなことから、話しかけても無視される、スキンシップを拒否する、休日はいつも外出して独りぼっち、帰宅しても自分の部屋に引きこもる、スマホを風呂場にまで持ち込むようになった、といった不穏な出来事まで様々あるでしょう。
夫婦はどこにいても精神的につながっていますので、どちらか一方が不満を感じるようになると、その思いは自然と相手に伝わるものです。そうやって関係は少しずつギクシャクしていきます。
その状態が長く続いているなら、お互いの関係にまだ整理しきれていないモヤモヤがあるのだと思います。
結婚生活を変えるのは難しいと感じたときは、こんなふうに自分に問いかけてみてください。
「自分はパートナーに本気で向き合ってきただろうか」
「何かできることはないか」
「まだ試していないことがあるんじゃないか」
答えはすぐに見つからないと思いますが、不満レベルが深刻であればあるほど、本気で考えてみてください。
人間関係が変わった
ところで、これまで生きてきて、何か新しい視点や気づきを得たとき「人間関係が変わった」と感じた瞬間はないでしょうか。
心理学ではこれを、人間関係の「捉え方」が変わった(客観的な事実は変わっていないが、主観的なものの見方や感じ方が変わった)という考え方があります。
捉え方が変わると、どうなるのでしょうか。
願わくば、かつての温かさや信頼関係が戻ってきてほしいと思います。
しかし、そう上手くいくとは限りません。パートナーは心を閉ざしているかもしれません。努力しても元に戻らないことって確かにありますからね。覆水盆に返らずで、それもまた現実です。
だからこそ、後悔だけはしてほしくないのです。先を急がず、ご自身の「本来あるべき姿」はどこにあるのかを探すところから始めてほしいのです。
魔法のスイッチ
カウンセリングを受けたとき、自分の気持ち探しをしていく中で、小さなスイッチのようなものを見つけていかれる方がいます。
そのスイッチをなんとなく大事にしていると、いつの間にか、それが自分の心の中にセッティングされていて、いつでも押せる状態になっていることに気づきます。
では、そのスイッチを押すと、どうなるのでしょうか。
押したら、かつての温かさや信頼関係が戻ってくるんじゃないか? いや、ひょっとしら結婚生活に対する不満が「感謝」や「絆」に変わるのでは?
もし本当にそんなことが起きるなら、押したくなりませんか。
そんなこと、あるわけないでしょ
くだらない!
魔法じゃあるまいし
そう思う人もいるでしょう。
でもちょっと待ってほしいのです。だまされたと思って、魔法にかかってみるのもアリなんじゃないでしょうか。それって悪いことでしょうか。恥ずかしいことですか?
そんなことありません。とても素敵なことだと思います。
もうお分かりでしょう。
スイッチとは「自分は変われる」と思えるようになる起動スイッチのことです。これは、自己効力感の回復を意味します。
人の心には、自分が思っている以上に変化を受け入れる力が備わっています。それはパートナーも同じこと。本当はパートナーだって、心のどこかで自分は変わりたい(でも、きっかけがないだけ)と思っているかもしれません(過度に期待することはお勧めしませんが)。
カウンセリングと魔法はまったく関係ありません。ここで言いたいのは、行き詰った関係ならば、たとえ魔法であっても、それがその人にとって歩き出すための「生きる支え」になるなら、それは本人にとって大きな意味があるということです。
もちろん、スイッチを押せばすべてが解決するものではありませんが、それでもパートナーに対して、あきらめきれない気持ちが少しでも残っているのなら、ためしに「自分は変われる」という魔法にかかってみてはいかがでしょうか。
そのスイッチを押す勇気がある限り、たとえ結果がどのような形になろうとも、後悔のない人生を歩んでいけると思います。
この記事を書いた人

矢部 和也
cochi 事務局 キャリアコンサルタント。大学で心理学を学んでいる社会人学生です。夫婦の関係性について社会正義の視点で研究しています。テーマは「個人心理と社会構造から見る現代夫婦のあり方について」夫婦の幸せを“心の問題”と“社会の仕組み”の両面から捉え、新しい夫婦の形を提案しています。


