ふたりの将来

孤独と戸惑い
孤独と戸惑いの間で心が揺れていませんか?
出会った頃を思い出すたびに、寂しさが募りませんか?
カウンセリング経験からお伝えしますと、無理して昔に戻ろうとせず、今の2人に合った心地よい距離間を探してみてはどうでしょうか。
夫婦に距離ができたからといって、ただちに愛情がなくなったというわけではありません。心理学の研究でも、夫婦の距離感はお互いの違いを尊重することで満足度が高まり、むしろ関係が強化されるということが分かっています。
沈黙やすれ違いは、パートナーがあなたのことを「冷めたから?」「あきたから?」「めんどくさいから?」「どうでもいいから?」でしょうか。
パートナーは本当にそう思っているかもしれません。しかし、実はそこまで深く考えていないかもしれません。
そうした不透明な関係の中で、あなたが孤独を感じ、戸惑い、立ち尽くしてしまうのは、ひょっとしたら、あなたの方が「冷めた」り「あきらめたり」しているのではないでしょうか。
その気持ちは、あなたの無意識の中にあるのです。無意識は自分では気づきにくいもの。
まずは、自分を知ることから始めてみませんか。自分を知ることで、自分を修正したり改善したりできます。自分を知ることは、パートナを尊重する第一歩なのです。
浮気や不倫の疑い
「もしかして浮気?」と疑いがよぎる瞬間、心が痛みますよね。真実がどうであれ、疑いが心を傷つけ、小さな変化に不安が募り、「もう大切にされていないのかな」と心が締めつけられますよね。
疑う自分が悪いと責めないでください。感情的に問い詰めると逆効果になります。冷静な対話が誤解を解き、信頼を築きます。
それでも「信じたい」「関係を戻したい」と思うなら、その気持ち、どうか大切にしてください。
老後も一緒に
「仲良く老後を迎えたいのに、どうしたらいいかわからない」と訴える方が多くいます。
その心は、長年連れ添った二人だけにしかわからない独自の世界観だと思います。そして「これからもずっと一緒にいたい」という優しい想いと強い信念の現れではないでしょうか。
本当にどうでもよければ、悩みませんよね。
長い結婚生活を経て、つい「そんなこと言わなくてもわかってるはずだ」と感謝の言葉を口にしなくなってきます。慣れ親しんだ毎日の積み重ねがじゃまをして、素直な気持ちを伝えにくくしているのです。長い時間を共にしたニ人だからこそ、感謝や愛情を言葉にするのは照れくさく、勇気がいるものです。
たとえば、小さくても「ありがとう」や「ごめんね」と伝えるだけで空気が変わった、という経験はないでしょうか。
中年・シニア世代の夫婦を対象とした研究や意識調査でも、こうした日常のちょっとした声がけが、夫婦関係の満足度を高め、老後の絆を強めることが明らかにされています。
余談ですが、毎年3月8日は「国際女性デー」です。世界の100カ国以上で記念行事が行われています。
イタリアでは「ミモザの日」として、男性が妻や母に黄色いミモザの花を贈る習慣があるそうです。ミモザは冬を耐え抜く強さと優しさで、女性の回復力を象徴しているとのこと。
こうした習慣は日本でもなじんでほしいですね。妻に「ありがとう」と言うのが照れくさいときは、ためしにミモザを贈ってみてはいかがでしょうか。
変化を受け入れる勇気
夫婦関係に完璧はありません。なぜなら、夫婦関係は「お互いの変化を受け止める勇気」で育てるものだからです。実際、これまでそうやって大事に育ててきたのだと思います。だからこそ、悩んでしまうのですよね。
むしろ、「夫婦は変わらないはず」という思い込みが、かえって苦しみを増やしてしまうことがあります。
人は歳を重ねるごとに生き方や価値観が変わります。老化とともに今まで出来ていたことが、できなくなったりします。置かれた環境や仕事や人付き合いも変わります。そのありのままを知ろうとする姿勢が、これからの夫婦関係を作っていくのだと思います。
まずはパートナーの話を聴くことから始めてみませんか。パートナーの言葉の奥にある不安や寂しさに耳を傾けてみてください。
そして「私はどうしたい?」と自分に問いかけてみてください。
自分の本当の気持ちに正面から向き合うことは怖いことかもしれません。それでもやってみる価値はあります。
なぜなら、あなた自身が幸せではない夫婦なんて、長続きしませんから。
いつまでも一緒にいたい
夫婦の未来は過去で決まるものではありません。今の選択しだいです。今距離を感じていても「一緒にいたい」と思う限り、未来は拓き続けます。
これまでの夫婦生活を振り返りながら、パートナーとの未来を想像してみてください。あなたが心から望む、温かく幸せな姿です。
どうですか、少しでも思い浮かびましたか?
「老後に手をつないで散歩する」「一緒に旅行して笑い合う」そんな光景が目に浮かぶなら大丈夫。カウンセリングは不要ですね。
この記事を書いた人

矢部 和也
cochi 事務局
日本キャリア・マネージメント・カウンセラー協会会員
アメリカカウンセリング協会会員
産業能率大学で心理学を学んでいる社会人学生です。夫婦の関係性について社会正義の視点で研究しています。テーマは「個人心理と社会構造から見る現代夫婦のあり方について」。夫婦の幸せを“心の問題”と“社会の仕組み”の両面から捉え、新しい夫婦の形を提案しています。



